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※一部、筆者の考察があります。
こんにちわ!CF blogです!o(^▽^)o

12月14日、WBA &IBF世界バンダム級統一王者、井上尚弥は防衛線に挑み、8回TKO勝ちで防衛に成功しました。
ボクシングの最強ランク【パウンド・フォー・パウンド】で現在4位につけています。
若い頃から”日本最高の逸材”と期待され、本国アメリカにまでインパクトを残す結果を出し続けている井上選手。
彼が大事にしているのは、これまでの輝かしい功績で作られる物語でなく、前人未到であり続ける”これから”の物語。自身を天才を思っておらず、努力をし続ける先にある物語と言います。
それぞれの勝負するフィールドで勝つために。このブログで、原点を大事にする事・チームを作る上で大切にすべき事が学べます。
是非最後までご覧ください🙇♂️
再始動〜目指すはNo.1ではなく前人未到〜
12月17日、Twitterにて井上尚弥が再始動した事が分かりました。
来春にビックマッチが控えている予定で、相手は5階級制覇王者ノニト・ドネアもしくはWBO王者ジョンリール・カシメロが検討されています。
アスリートの中で試合中にアドレナリンが一番出るスポーツは格闘技でしょう。防衛を重ねる事も、とても価値ある事ですが、井上選手が目指す所は前人未到。モチベーションを上げ続けるには、”最強”の称号は通過点、これはアスリートの宿命とも言えるかもしれません。
WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)決勝でドネア選手とは一度戦っており、年間ベストマッチに入る程、人々を魅了する試合となりました。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。

自分への期待を高めるためには、100%の準備をする

WBSS決勝前の井上選手の心情が表れている内容があります。それが、今回参考にさせて頂くこちらの本です。
勝ちスイッチ
WBA・IBFの世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥が、
11月7日に控えるWBSSの決勝を前に、
自身の思考、肉体、メンタル、モチベーション、
そして未来について書き下ろしたボクシング選手初の自己啓発書。「勝利をデザインする」ための試合前の準備、強い心の作り方、
勝負アイテム、早期KOを量産する秘密などを、包み隠さず明かしていく。自ら「僕は天才ではない」と書いた「モンスター」は、
「勝ちスイッチ」をどこで押すのか?世界3階級制覇の絶対王者が教える実践術は、
それぞれの世界で戦う読者の勝利をも引き寄せること間違いない!本書より引用
その他詳細は「井上尚弥」をご参照ください
WBSS決勝前のインタビューで、「今後最大のキャリアとなって、次のキャリアへ向けて大切な試合になる」と述べています。
ボクシング界のレジェンド「フィリピーノ・フラッシュ」の異名を持つドネア戦は、チケット販売前から予約殺到で、ファンが待ち望む最高の試合でした。
日本全体が盛り上がる。”ファンを魅了するボクサーとなる。” 井上尚弥が見せたかった景色が実現した瞬間でした。
最高の試合は、最高のファンサービス。最高のパフォーマンスをするためには、100%の準備をする。100%でなければ、自身が楽しむ事もできない。
自分への期待を裏切らないためには、”今この瞬間”を楽しむために100%の準備が必要です。
大事な時に、自分を信じれる100%の準備をすると、その向こうにある景色を見る事ができます。
ドネア戦以降の井上選手が、今それを我々に見せてくれています。それは人々に感動を起こす素晴らしい景色になっています。
人が付ける評価にそこまで意味はない
井上選手は「他人が付ける評価には意味がない」と述べていますが、社会人として生きる私達(個人差はあります)は評価が重要なので、”そこまで意味はない”と述べておきます。
井上選手が目指すのは、チャンピオンの中のチャンピオン 4団体統一王者です。
目標を定める事により、100%をするためには何が必要なのか。外部は何をすればいいのかが明確になり、個人・チーム共に回ってきます。
井上選手の【モンスター】という名称は、大橋会長が世界を見据えて海外に定着しやすいイメージを付ける目的で考えたそうです。
ボクシングというスポーツは、勝利までに複雑な心理戦を要します。一撃必殺のKOパンチを当てるため、いかに相手を弱らせるか・崩すか・長所を消すかの事を井上選手は【作業】と呼んでいます。
無駄を削ぎ落とすために、【減量】という脂肪を落とし切る作業も行います。
本当に必要な事をするには、他人の意見・評価は必要ない事がほとんどです。
継続は力以上のものを発揮する事がある
続ける事は大切です。その日々の努力の積み重ねの濃度が濃ければ、知らぬ間に爆発的なエネルギーを発揮する事があります。
アスリートは不可思議な異次元空間【ゾーン】を体験する事がありますが、それは一般人でも体感する事があります。
そこを目指す事が多いのが普通ですが、井上選手はそこを目指さないと言います。体感した人はわかると思いますが、あの状態はまさに中毒状態で反動も大きいです。そこだけを目指すと大きな落とし穴にはまる事もあると言います。
あくまで、積み重ねる事の濃度を濃くし続けていく。その副産物で集中状態【ゾーン】に入ります。うまく行った時の経験は経験値として学ぶに留め、自分の状態よりも今やるべき事に集中しましょう。
※継続による集中力は大切です。ですが、一つの事を考えすぎない事も大切です。ブレないメンタルを作るためには、オンオフの切り替えをはっきりさせる事も大切です。
敗け(最悪)をイメージする

100%の準備の中には、最悪を想定しておくという事も大切です。
これは、具体的な対策と共に、最強のメンタルトレーニングにもなります。
これを井上選手は”ネガティブイメージトレーニング”と述べていますが、相手ややる事を過大評価するため、実際に現場に来た際に動じない心を手に入れています。
ただ、イメージよりも大きすぎた場合が最大のリスクであるので、大きく過大評価で最悪をイメージしておく事が大切です。そして、その対策に向けて自身ができる全てには周りの協力も大切なので、何があっても対処できるチーム作りが重要になります。
負けないことより逃げないこと
100%の準備とは、失敗しない事をイメージしやすいですが、それよりも逃げない事に力をおくために必要な準備です。
井上選手はアマ時代は6敗しています。五輪のアジア予選での敗退は、「行けたらいいな」の感覚で望んでおり、そこが最後に相手を攻め込めなかった原因になったと考えています。
大事な選択を迫られる際、準備が不十分だと不安が残ります。そうした時、【実行】か【保留】もしくは【辞退】。どれを選ぶかはあなた次第です。
挫折は人を強くします。その経験は誰にもないその人だけのものです。
自身での判断はいつか必ず、プラスに転じます。
大事な場面で逃げなくなるためには、井上選手をこの本を是非直接この手にとって確認してみる事をおすすめします👍
強いチームは、言葉のキャッチボールを大事にする
人と人との絆は、たとえ血の繋がっている親子であっても実は砂上の楼閣(ろうかく)みたいなものです。”チーム井上”は入場テーマがかかると控室で輪を作って円陣を組みます。そこでスイッチを入れ、チーム一丸で試合に臨みます。
井上尚弥の集中力の大きなピースの一つにみんなと共に戦う高揚感が含まれています。お互いにリスペクトを欠かさず、チームで試合までの流れを作る。土壌を個人で固めるのと、チームで固めるのとでは、質が違います。
井上拓真選手の存在も大きいとのことです。井上尚弥選手の弟であり、家族の誰よりも共にいる人物。彼も暫定ながら世界バンダム級王者であり、尚弥選手とは違った才能を見出しています。一番近い存在が負けられないライバル。これも”チーム井上”の強さの土壌です。
戦う理由は増えていく

戦う理由は自分のためと思う人が多いでしょう。そのまま突き進んでください。
その熱意が伝播し、自分以外のためにも戦う理由が増えてきます。
井上選手は地元愛が強く、億相当する自宅も地元にあります。奥様の地元も一緒との理由もありますが、理想の家族が自分の家族であるからという理由が1番みたいです。
”ボクシング”という共通のワードが家族を1つに纏め、スポーツ以外にも心・技・体という今の自分を作ってくれた地元にいる事で原点を見つめ直す。
人は1人では生きられない。友を助け、友が自分を助けてくれる。
物語はいらないと言いますが、真に頑張り続けられる理由は【過去】にあるかもしれません。
世界を広げる

繰り返される小さな日常は、あなたの長所です。そこに躍進の光があるのかもしれません。
人は失敗をして学ぶ生き物です。時代はSNS時代という事もあり、個々が発信し色々なチャレンジをする事ができますし、それを眺める事もできます。
「大きなチャンスは自分の輪の外に拡がっている」とよく言われます。
今の時代は世界を拡げるチャンスでもあります。時代を有効活用し、自分が本当に求めている物を探すのもおすすめです。
答えは自分の外にある事もあります。継続は力なり。その継続を、世界観(環境)を変えてみるのも、面白いのかもしれません。
大事なのは自分から動く事。自分から何かを仕掛けなければ、大きな変化は起きません。
終わりに

最後まで読んで頂きありがとうございました!🙇♂️
夢と目標は違います。目標は必ず成し遂げたい意志と、成し遂げられるという自信を持って描くもの。夢は叶うかどうか分からない儚いものです。
井上選手の目指す景色は、目標と夢の間に存在するものです。則ち、そこを目指していると今までの物語というのは必要なく、出会いや自信の成長のよって自身の目指す景色は変わってきます。(成長に伴い目標が変わるので)
未来を決めるのは、自身の意思です。今年やり残した事は何か?来年への準備は万全か?
100%、自分と周りの環境を整えて自身の物語を辿るのではなく、次につながる道・”これからの物語”を創りましょう!
ではまた会いましょう!(⌒▽⌒)
【参考文献】
勝ちスイッチ
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