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【栗山ノート】斎藤佑樹✖︎栗山英樹〜何歳になっても人は変われる〜

※一部、筆者の考察があります。

こんにちわ!CF blogです!o(^▽^)o

「ハンカチ王子」こと、斎藤佑樹投手が引退を表明しました。

最後の試合では、乙坂選手を三振にとり、同じ早稲田高校出身の清宮幸太郎選手との抱擁には心打たれました(T ^ T)

高校・大学時代の活躍はプロではなりを潜め、15勝でプロ野球人生を終えました。

普通、15勝なら注目なんかされません。この成績でも注目されるポテンシャル、何より【強メンタル】と言われるほどの人間性があったからこそだと思います。

そして、彼を辛抱強く起用、契約更新をし続けたフロント陣も流石の一言。

特に栗山英樹監督は、彼が厳しい現状でも最後まで味方でい続けました。

最後までしっかりやった。俺は一生忘れない。

大谷翔平他、多数の選手を開花させた栗山監督の懐の広さは何から来るのか?それは『栗山ノート』にありました。

このブログで、あなたには忍耐強さがつきます。

是非最後までお読みください🙇‍♂️

参考書紹介

今回は、勝ちも負けも追及し、葛藤と苦悩の日々が最強の忍耐力を与えたという結果の原因『栗山ノート』を参考にさせて頂きました。

栗山ノート

コーチ経験もなく監督に就任したものの、周囲の心配をよそに名選手を育て上げ続ける知将・栗山英樹監督が、毎日つけているノートの言葉を初めて紐解き、人と組織と自分自身の育て方を解説。なぜ勝てないのか、なぜ勝てるのか。どんな時に人は育つのか。万人に通じる勝利と育成の方程式がここにある。組織を率いるリーダーのみならず、子供を育てる親や教師にも、また自分をより良く成長させたい若者にも贈る、熱烈メッセージ。

本書より引用

詳しくは「栗山英樹」をご参照ください。

斎藤佑樹 成績

1軍

88試合 15勝26敗 防御率 4.34

2軍

156試合 22勝43敗

度重なる故障

1年目は6勝6敗 防御率2.69とまずまずのスタートでした。2012年 開幕投手も務めましたが調子は今ひとつ上がりません。更に右肩関節唇(かんせつしん)を故障。それ以降も肩・肘・足腰まで頻繁に故障をしてしまいます。

2020年10月には、右肘靭帯の断裂が判明。保存療法を選択しましたが思うように回復が進まず、引退となりました。

選手としての能力は1級品でしたが、頑丈な体も1つの才能だということが分かります。

どれだけ叩かれても、野球を嫌いになれなかった

斎藤佑樹といえば、強気な発言を中心に時々見られる立場に見合わない発言で、バッシングされる事も多いのが印象です。

雑誌のインタビューでは、「ハンカチ王子」とかつて甲子園を沸かせたイメージが世間を騒がせていることに対して1度栗山監督に相談したとの記事がありました。

斎藤佑樹が本音を告白「どれだけ叩かれても叩かれても…」 | FRIDAYデジタル
斎藤佑樹がプロ入りしてはや10年。ここ3年は白星からも遠ざかり、昨秋には右ヒジの大ケガも判明した。心ないファンからのバッシングも止まらない。そんな逆境の中で語った独占インタビュー!

その際の栗山監督の対応も、優遇する事なく平等に接していることが伝わります。

斎藤佑樹がここまでプロを続けられ、賞賛を浴びながら引退することができたのは、間違いなく栗山監督の功績が大きいでしょう。

そして、斎藤佑樹自身も、彼なりにプロ人生を突き進めたのは、監督との信頼関係があったからでしょう。

ここからは、『栗山ノート』で栗山監督の人間性について触れていきます。

『栗山ノート』〜私はあなたの人生を応援しています〜

筆者は、監督の人間性に感動の嵐でした👏

ここまで真剣に人と接するのを知ると、日本ハムのファンになります 笑

そもそも、栗山監督は選手としてはそれほど華やかな成績はありません。

テスト生としてヤクルトスワローズに入団し、プロとしては持病(メニエール病)の影響もあり、実働7年でゴールデングラブ賞1度、打率は3割には1度も満たなかったとの事です。

だからこそ、栗山監督は経験が必要だと、トップアスリートの「声」を現地で学ぶ必要があるとスポーツキャスターとして活動していました。

元々、野球を始めた小学1年時代からノートは付けていたそうです。「自分のプレーを見つめ直す」理由で始めたノート管理は、いつの間にか「チームが勝つためにはどうしたらいいか」という考えに変わっていきました。

テスト生としてスタートした人生。だからこそ、学び続ける意識がとても強いそうです。

栗山監督はチームのレベルを上げていくと同時に、無言の紐帯(じゅうたい)とも言うべき心の絆で結ばれた集団を作り上げることに精力を注いでいます。

そのため、野球を野球の常識だけで読み解くべきではない。『栗山ノート』は古典や経営者の著書を読み漁っています。

「四書五経」「論語」「易経」「韓非子」。古典は時代を超えて、模範的で普遍的な価値を持つ。現代人の指針となると信じている。

古人から学ぶことにより、多角的な視点を持って行動しています。

なぜ自分磨きをするか?と言う問いに対して監督はこう答えます。

「君子は人の美を成す」論語の言葉で、大切な人が美しい心を育んでいくために、私たちは自分を磨く。

人は誰かのために役立つために生まれている。大切な人の「ありがとう」という感謝の言葉は、どんな欲を消してしまう程の魅力があります。

人は過程よりも結果で評価されます。

ありがとうその言葉が社会を明るくします。笑顔を広めていきます。

ファンがいるからこそ、栗山監督は学び続けます。

選手との関わり

ここでは選手との関わりを古典から学び、選手のためになったエピソードをいくつか紹介します。

至誠にして動かざる者未だ之れ有らざるなり

誠を尽くして動かしえないものは、この世には存在しない。

私心が入り込んできた瞬間に、人は誠を尽くせなくなります。

2019年秋季キャンプ、吉田輝星がシートバッティングに登板する直前に「右腕に張りがある」と言ってきました。
大谷翔平がプレーしていた際も胸騒ぎに襲われ、怪我の予兆があれば無理はさせませんでした。周囲から過保護に映る事も多かったかもしれませんが、選手が野球人生が成功することに妥協しないからこそ、小さなリスクにも気付けます。

習坎(しゅうかん)はまことあり。これ心享(とお)る。行けば尚(たつと)ばるることあり

大変な苦しみに遭いながら、そこから多くのことを習う。心の中になる嘘偽りのない想いは何よりも強い。

杉浦稔大投手が故障明けに登板した試合、5回までパーフェクトピッチングでしたが、降板させました。その後の2番手が打たれ敗北した試合に猛批判を受けました。
シーズン前半であったので無理はさせなかったとの事です。

苦しみにあうと視野が狭くなりがちです。自分の事で精一杯になってしまいますが、自分より大変な時間を過ごしている人はいるはずで、そもそも苦しみを抱えていない人などいません。

「自分の最善を他人に尽くしきる」気持ちを忘れてはいけません。

人の強みは清らかな心と優しさです

単調で壮絶で、命懸けの行に耐えた言葉には、何度も何度も励まされる。

プロ2年目の清宮幸太郎は32打席無安打という不振に落ちました。表情から色が失われていき、チームが勝利しても心から喜べないような日々です。2軍に降格させ鍛え直す事もできますが、起用し続けました。

沢山の情報が溢れる現代社会では、心を迷わされてしまいがちです。自分がすべき事を見失わないためにも清らかな心を持ち、正しく生きましょう。

人生二度なし

たった一度の人生なのだから一瞬一瞬に生きる情熱を燃やさなければならない。

人間はどこかで阻まれていないと真の力を発揮できないようです。

大谷翔平は逞しい突破力を発揮します。メジャーリーグで新人王を取った翌年に再会しています。
久しぶりの姿は、謙虚・真面目・礼儀正しい、大谷翔平そのままでした。

アメリカの道の環境でもがいて、自分の道を切り開いた、艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えた者が持つしなやかな力強さが、さらに増しているようでした。

これを知る者はこれを好むに如かず。これを好むものはこれを楽しむものに如うかず

学ぶことにおいて、その知識を知っているということは、勉強を好きな人間には及ばない。勉強を好きな人間は、勉強を楽しんでいる人間には及ばない。知ることよりも好きな事が、好きな事より楽しむ事が上達につながる。

栗山監督は「奇策」を使うので有名です。2019年は中継ぎを先発に使う【リリーバー】が有名です。非現実的だ、というフィルターをかけないのです。

就任1年目の2012年には斎藤佑樹を開幕投手に起用し、メジャー挑戦していた大谷翔平をドラフトで単独指名をしたりと先入観を持たないようにしています。

人を生かすことが最初で、その次に野球がある。戦術や戦略がある。
野球の常識に引っ張られたらワクワクは生まれないのが自論みたいです。

信賞必罰

部下は裏切る事があり、裏切られないために信賞必罰を持って対応すべきである。

リーダーが陥りがちなエゴ、「賞」は率先してリーダーが手渡し、「罰」は部長や課長に任せる。

言いにくい事を自分が避けるのは、相手に悪い感情を持たれたくないからです。しかし、人間は「賞」をくれる人よりも「罰」をくれる人を気にします。

相手が裏切るまでにはたくさんの葛藤があり、その過程で相手はサインを出しています。それを見逃さないために監督は自ら選手に2軍行きを命じます。
そして、理不尽な判断の場合は謝ります。2019年開幕前には好投していた斎藤佑樹を昇格させずに謝りました。1人1人と真摯に接しています。

終わりに

最後まで読んで頂きありがとうございました!🙇‍♂️

ここまで見て頂くと、栗山監督の人柄がわかると思います。

人に優劣つける事なく、平等に見る・判断する。

このような人だからこそ、イメージとのギャップに苦しんでいた斎藤佑樹もここまで頑張れたのだと思います。

「学べば則ち固ならず」。学び続けていないと頭が固くなってしまう。学ぶことによって視野が広がり、柔軟な発想が生まれ、たくさんの選択肢を持てる。

タイトルの通り、「人は何歳でも変われる」という言葉で『栗山ノート』を締めています。

誰よりも苦労してきたからこそ、見える景色・起こせる行動があると思います。

斎藤佑樹の人生は、寧ろここからがスタートなのではないでしょうか?

人は失敗から強くなります。彼を見てるともっと出来るはずです。

後悔なくチャレンジしましょう!

ではまた会いましょう!(⌒▽⌒)

【参考文献】

栗山ノート

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